広報たかやま令和7年[2025] 11月1日発行 臨時号 緊急 告知 「まさかうちの近所に」 そのまさかが、起きるかもしれません。 危険です! クマ 多数出没! 三福寺町 上宝町金木戸 民家近くでもクマの目撃情報が多数あり、 冬眠前の今が一番危ない時季です。市では、 わなによる捕獲などの対策を進めていますが、 皆さん一人ひとりがクマに出合わない、クマを 寄せ付けないように行動していただくことがと ても大切です。注意点等をまとめた本紙をぜ ひご覧いただき、気を付けてください。 高山市長
ク マ に よ る 被 害 が 全 国 で 多 発 し て い ま す 。 市 内 で も 目 撃 が 相 次 い で お り 、 月日 に は 上 宝 町 で 人 身 被 害 も 発 生 し ま し た 。 民 家 付 近 で も 目 撃 さ れ て お り 、 誰 も が 日 常 生 活 の 中 で ク マ に 注 意す る 必 要 が あ り ま す 。 ま た 、こ れ か ら の 時 季 は 冬 眠 前 の 餌 探 し で ク マ が 活 発 に 動 き ま す 。 ク マ の 生 態 や 対 策 方 法 を 知 り 、 被 害 を 防 ぎ ま し ょ う 。 深 刻 化 す る ク マ 被害 ツ キ ノ ワ グ マ に よ る 人 身 被 害 が 全 国的 に 急 増 し て お り 、 今 年 度 の ク マ 犠 牲 者( 死 亡 )は 、 月日 現 在 で 9 人 と 過 去 最 多 を 更 新 し て い ま す 。 特 に 東 北 ・ 中 部 地方 で は 深 刻 な 状 況 が 続 い て い ま す 。 こ れ ま で は 山 間 部 で の 被 害 が 中 心 で し た が 、 今 年度 は 住 宅 地 や 市 街 地 周 辺 で 目 撃 ・ 被 害 が 急 増 し て い ま す 。 「 まさ か 自 分 が 」― 被 害 者 が 遭 遇 し た 瞬 間 【 事 例1 】 帰 宅 中の 高 校 生 が 住 宅 街 で 襲 わ れ る ( 中 津 川 市・ 9 月 2 日 ) 午 後 7 時 分 頃 、 帰 宅 途 中の 男 子 高 校 生( 歳 )が 駅 近 く の 住 宅 街 で ク マ に 遭 遇 し 、 頭 と 背 中 を 引 っ か か れ る 被 害 が 発 生 。 ◆注 目 ポ イ ン ト 住 宅 街 で の 被 害 ─山 間 部 で は な く 、 駅 か ら 約 45 0 の 住 宅 地 夜 間 の遭 遇 ─午 後 7 時 台 の 帰 宅 時 間 帯 突 然 の 襲 撃 ─予 兆 な く 突 然 襲 わ れ る 【 事 例 2 】 農 作 業 中 の 女 性 が 畑 で 襲 わ れ る ( 宮城 県 ・ 月 4日 ) 日 中 、自 宅 近 く 畑 で 農 作 業 を し て い た 代 女 性が ク マ に 襲 わ れ 顔 を引っか か れる 被 害 ◆注 目 ポ イン ト 日 常 作 業 中 の被 害 ─特 別 な 場 所 では なく 、 い つ も の 畑 で 高 齢者 が 標 的に ─動 き が 遅 い 、 気づ きに く い 単 独 作業 の 危 険 ─一 人で の 作 業 は 特 に危 険 【 事例 3】 栗 拾い 中の 男 性 が 山 林で クマ の 親 子 に 襲 わ れ る ( 高 山市 ・ 月日 ) 午 後 4 時 分 頃 、 栗 拾い を して い た 代 男 性 が クマ の 親 子 2 頭 に 遭遇 し 襲 わ れ る被 害が 発 生 。 男 性は 頭 部 ら出 血 し 左腕 を 骨 折 する 重 傷 。 ◆注 目 ポ イ ン ト 餌 の 競 合 ─ク マ も 同 じ も の を 求 め てお り、 占 有 欲 が 強 い 慣 れ た 場 所 で の 被 害 ─長 年 通った 場 所 で も 油 断 は禁 物 子 連 の 母 グ マ ─子 を 守 る 母 親 の 攻 撃 性 は 非 常 に高 い ク マ に 出 合 わ な い 、 ク マ を寄 せ 付け な い た め に 問 合 せ 熊 被 害 対 策本 部( 農 務 課 内 ) ☎3 1 4 1 10 12 10 22 15 16 m 10 70 ◎クマの目撃情報に気を付ける ●目撃情報のあったところにはなるべく近づかない! ●クマの行動が活発な朝夕の外出には特に注意! ◎クマに自分の存在を知らせる ●鈴、ラジオなど音の鳴るものを身に付け、自分の存在を知 らせる! ◎クマの隠れ家になりそうなところに注意する ●見通しの悪いところや沢などの狭いところ、山とつながって いる林や川沿いのやぶなどは注意! ●コケ採りなど、できるかぎり山に入らない! 間に合って驚いています) 出かける時にできること それでも襲ってきたら… ◎防御姿勢をとる(顔・首・腹部を守る) ●クマが襲ってきた場合は、うつぶせになって手を首 の後ろに組み、腕で首を守る防御 姿勢を取ります。 ●クマ用撃退スプレーを 噴射するのも有効です。 私も自宅裏の柿は 取り除きました。 散歩や外で活動するときは、 音の鳴るものを身につけて、 存在を知らせましょう。 35 ー ―メール配信サービス― 22025.11
120 100 80 60 40 20 高山 丹生川 清見 荘川 一之宮 久々野 朝日 高根 国府 上宝・奥飛騨 0 9 16 42 27 33 15 4 16 7 16 31 19 29 36 34 22 29 40 36 28 769 12 16 2 3 8 0 5 1 10 34 25 32 2 5 28 5 9 32 18 46 34 62 40 10 50 39 106 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度 令和7年度 10 12 30 70 市内の目撃状況 今年度、高山市では非常に多くのクマの出没が続いています。10 月20日時点で目撃情報は340件を超えており、大量出没のあった平 成31年度と同程度の目撃状況です(平成31年度399件)。 家の周りでできること もしクマと出合ってしまったら…(クマも人 農作物や庭の柿、生ごみも食べます ◆体長120〜150cm ◆体重60〜100kg ◆胸に白い月の輪模様 ◆学習能力が高い ◆聴覚と嗅覚が鋭い ◆人より速く走れる (時速50km程度) 痕 跡 足跡 ◆指は5本で鋭い爪がある ◆前足、後ろ足で形が違う フン ◆木の実など食べたものの匂いがする ◆食べたものがあまり消化されないまま 出てくる ◎まずは落ち着く(騒がない) ●クマが驚くので、大声や大きな音を出さない。 ◎遠くにいるときは「静かに立ち去る」 ●落ち着いてゆっくりとその場から離れる。 ◎すぐ近くにいるときは「ゆっくり後ずさり」 ●急な動作で驚き、攻撃してくることがあるので、冷静に、慌て ず、背中を見せないようにクマとの距離をとる。 ◎ゴミは収集日の朝に ●収集日の前日や夜間には出さない。 ●ゴミ袋の口をしっかりしばり、収集日の朝8時30分までに出す。 ◎クマが行動しにくい環境を作る ●見通しの悪い場所の草刈りをする。 ●隠れ家となりそうな川沿いのやぶを除去する。 ◎クマの好物を取り除く ●クマは雑食で何でも食べるため、収穫後の農作物(リンゴ、トマ トなど)、米ぬか、家庭の生ゴミなどは野外に放置しない。 ●家の周囲に実っている柿や栗などは早めに実を取り除く。 ※活動が活発な朝夕は避け、音を鳴らすなど注意しながら行う。 ●人家付近には養蜂箱を設置しない。 ●キャンプ場や山林に生ゴミなどを放置しない。 地域別目撃状況(令和7年10月20日現在) ※後日通報のあったものなどを含めているため、 メール配信数とは一致しません。 ツキノワグマの 特 徴 前足 後足 クマ目撃情報を配信中 32025.11 深 刻 化 す る ク マ 被 害 ツ キ ノ ワ グ マ に よ る 人 身 被 害 が 全 国 的 に 急 増 し て お り 、 今 年 度 の ク マ 犠 牲 者( 死 亡 )は 、 月日 現 在 で 9 人 と 過 去 最 多 を 更 新 し て い ま す 。 特 に 東 北 ・ 中 部 地 方 で は 深 刻 な 状 況 が 続 い て い ま す 。 こ れ ま で は 山 間 部 で の 被 害 が 中心 で し た が 、 今 年 度 は 住 宅 地 や 市 街 地 周 辺 で 目 撃 ・ 被 害 が 急 増 し て い ま す 。 「 ま さ か 自 分 が 」― 被 害 者 が 遭 遇 し た 瞬 間 【 事 例 1 】 帰 宅 中 の 高 校 生 が 住 宅 街 で 襲 わ れ る ( 中 津 川 市 ・ 9 月 2 日 ) 午 後 7 時 分 頃 、 帰 宅 途 中 の 男 子 高 校 生( 歳 )が 駅 近 く の 住 宅 街 で ク マ に 遭 遇 し 、 頭 と 背 中 を 引 っ か か れ る 被害 が 発 生 。 ◆注 目 ポ イ ン ト 住 宅 街 で の 被 害 ─山 間 部 で は な く 、 駅 か ら 約 4 5 0 の 住 宅 地 夜 間 の 遭 遇 ─午 後 7 時 台 の 帰 宅 時 間 帯 突 然 の 襲 撃 ─予 兆 な く 突 然 襲 わ れ る 【 事 例 2 】 農 作 業 中 の 女 性 が 畑 で 襲 わ れ る ( 宮 城 県 ・ 月 4 日 ) 日 中 、 自 宅 近 く 畑 で 農 作 業 を し て い た 代 女 性 が ク マ に 襲 わ れ 顔 を 引っか か れ る 被 害 ◆注 目 ポ イ ン ト 日 常 作 業 中 の 被 害 ─特 別 な 場 所 で は な く 、 い つ も の 畑 で 高 齢 者 が 標 的 に ─動 き が 遅 い 、 気 づ き に く い 単 独 作 業 の 危 険 ─一 人 で の 作 業 は 特 に 危 険 【 事 例 3 】 栗 拾 い 中 の 男 性 が 山 林 で ク マ の 親 子 に 襲 わ れ る ( 高 山 市 ・ 月日 ) 午 後4 時 分 頃、 栗 拾 い を し て い た 代 男性 が ク マ の 親 子 2 頭 に 遭 遇 し 襲 わ れ る 被 害 が 発 生 。 男 性 は 頭 部 ら 出 血 し 左 腕 を 骨 折 す る 重 傷 。 ◆注 目 ポ イ ン ト 餌 の 競 合 ─ク マ も 同 じ も の を求 め て お り 、 占 有 欲 が 強 い 慣 れ た 場 所 で の 被 害 ─長 年 通った 場 所 で も 油断 は 禁 物 子 連 の 母 グ マ ─子 を 守 る 母 親 の 攻 撃 性 は非 常 に 高 い
印 刷 / 有 限 会 社 大 六 印 刷 こ れ ま で は 、 住 宅 が 集 ま る 地 域 で ク マ が 出て も 、 実 際 に 人 が 襲 わ れ そ う に な る など 目 の 前 に 危 険 迫って か ら 、 警 察 官 捕 獲 者 に 発 砲 を 命 じ る と い う 対 応 で し た 。 こ う し た 状 況 を 受 け て、 国 令 和 7 年 4 月 に 法 律 を 改 正 し、 市 町 村 の 判 断 で 銃 に よ る 駆 除 が き る「 緊 急 銃 猟 制 度 」を 創 設 し 9 月 1 日 か ら 全 国 で ス タ ー ト し ま し た 。 ど ん な 時 に 実 施 で き の か ? ―緊 急 銃 猟 を 実 施 す る た め の 4 つ の 条 件 ― 次 の す べ て を 満 た し た 場 合 、 市 長 が 許 可 を 出 し 、 銃 器 に よ り 捕 獲す る こ と 能 と り ま す 。 ① ク マ や イ ノ シ シ が 人 の 日 常 生 活 圏 に 侵 入 し て い る こ と ② ク マ や イ ノシ シ に よ る 人 命 ま た は 身 体 へ の 危 害 を 防 止 す る た め 、 に 対 応 が 必 要 で あ るこ と ③ 銃 猟 以 外 方 法 は 的 確 か つ 迅 速 な 捕 獲 等 が 困 難 で あ る こ と ④ 住 民 や 第 三 者 に 銃 猟 に よ る 危 害 を 及 ぼ す 恐 れ が な い こ と 今 、世 間 で 注 目 さ れ て い る 「 緊 急 銃 猟 」 と は 実 施 に は 大 きな 課 題 が 住 宅 地 で 発 砲 す る 場合 、 確 実 に ク マ を 仕 留 め な け れ ば な り ま せ ん 。 そ の た め に は 、銃 猟 技 術 は も ち ろ ん の こ と 、 周 囲 の 安 全 確 保 が 必 須 と な た め、 た いへん 難 し い 判 断 が 求 め ら れ ます 。 市 で は 、 避 難 誘 導 や 通 行 規 制 な ど 周 囲 の 安 全 を 確 保 す る た め の 体 制 は 整 え て い ま す が 、銃 の 使 用 に つ い て 、 市 職 員 の 体 制 整 備 も 含 て 現 在 協 議 を す す め て い る と こ ろ で す 。 最 も大 切 な こ と 緊 急 銃 猟は 「 最 後 の 手 段 」で す 。 ゴ ミ 管 理 の 徹 底 、 鈴 ど 音 鳴 る の を 携 帯 、 家 庭の 自 家 用 果 樹 や 農 作 物 早 期 収 穫 など 日 常 の 予 防 が 何 よ り 重 要 で す 。「 緊 急 銃 猟 を 実 施 し な く て 済 む 」 ─ ─ そ れ が 理 想 で す 。 市 民 の 皆 さ ま の ご 理 解 と ご 協 力 を お願 い し ま す 。 問 合 せ 熊 被 害 対 策 本 部( 農 務 課 内 ) ☎3 1 4 1 ク マ を 目 撃し た 場合 は 、市 役所 本 庁 (☎-3 33 3) ・支 所 ま た は 高 山警 察 署 (☎-0 11 0) ま で 古紙パルプ配合率 70%再生紙を使用 QRコードは㈱デンソーウェーブの 登録商標です。 編集・発行/高山市市長公室広報公聴課 〒506‒8555 岐阜県高山市花岡町2丁目18番地 TEL/0577‒32‒3333㈹ FAX/0577‒36‒2060(市長室直通) FAX/0577‒35‒3174(広報公聴課直通) E-mail/kouhou@city.takayama.lg.jp HP/https://www.city.takayama.lg.jp/ 高山市のクマ対策 目撃が頻発する時は わな等で捕獲 猟銃所持者などで構成される捕獲実施隊(R7.4 現在 202名)を任命し、クマの捕獲をすすめ、人 身被害や農作物被害の防止に努めています。 目撃情報の多い場所 に重点的にわなを設置 しており、今年度は79 頭のクマを捕獲してい ます(10月20日現在)。 児童生徒への熊鈴貸与 こどもたちの安全を最優先に 通学路を含む市内全域でクマの目撃が相次いで います。特に登下校の時間帯はクマの活動時間と 重なるため、こどもたちの安全確保が急務となって います。 市では、熊鈴を所有していない児童生徒に対し、 登下校時に携帯する熊鈴の貸与を開始しました。 保護者のみなさま、地域のみなさま 日ごろはこどもたちの登下校時の見守りなど、ご協 力をいただきありがとうございます。 校区の通学に関わる場所で目撃情報があった場合 は、その都度、保護者メールにてお知らせしますので、 こどもたちへの注意喚起をお願い します。 なお、付近でクマが居座ってい たり、同じ場所で複数の目撃情報 があった場合は、保護者のみなさ まに送迎をお願いすることもあり ますが、こどもたちの安全確保の ため、引き続きのご理解ご協力を お願いします。 教育長 見山 政克 35 ー 32 32 オンラインでも 通報できます 100 80 60 40 20 0 R3 捕獲頭数 クマの捕獲頭数(令和7年10月20日現在) 年度 R4 R5 R6 R7 50 38 94 74 79 42025.11
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